CRS細胞農業研究会は2020年6月16日(水)、弁護士のBrian Sylvester氏をスピーカーにお招きし、第3回細胞農業研究会を開催しました。

Sylvester氏は、米国農務省(USDA)で食肉や遺伝子組み換え食品などの規制業務を担当され、現在はワシントンDCの法律事務所に所属しながら弁護士活動をされています。

Sylvester氏からは、「新しい技術が用いられる代替肉において、消費者からの受容を獲得し、またイノベーションを促進するためには、明確な規制の整備が必要である」という認識のもと、米国における細胞培養食品の規制動向の展望についてご講演頂きました。

米国では、2019年3月にUSDAと食品医薬品局(FDA)との間で、細胞培養食品の規制についての覚書(MOU) が結ばれ、両当局が共同で規制枠組みの運用を担当することとなりました。Sylvester氏からは、特に細胞培養食品の表示規制について、今後政治的な駆け引きが続くとみられ、細胞培養食品にクリーンな印象を与えるような表示のあり方を模索することが重要との考えが示されました。

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