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発行者: CRS細胞農業研究会事務局広報委員会
 


2021/06/01
 

CRS細胞農業研究会ニュースレター
 
 

 

広報委員長
 
 

 

客員研究員
 
 
 

| 目次
 

 
 
 ハイライト
 
 

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2021/05/18

Eat Just社が1億7000万ドル(約180億円)の資金調達を実施
 
 
 
 
 
 

サマリー

  • シンガポールで細胞培養技術で生産した培養鶏肉を販売するEat Justの培養肉部門(GOOD Meat)が1億7000万ドル(約180億2000万円)の資金調達を実施。
  • 今回の出資には、UBSアセットマネジメントのヘッジファンド部門(UBS O’Connor)や、Graphene Ventures、K3 Venturesなどが参加。調達した資金は、生産キャパシティの拡大、およびR&Dに使用される予定。
  • 同社は、3月にも2億ドル(約212億円)の大規模資金調達を実施している。
 

コメント:
  • 同社の次の商品展開の拠点は、欧州に比べて規制の緩やかな米国になると見られるが、今後の市場拡大の動向にも注目が集まる。
  • GOOD Meatレベルでの出資受け入れは、より多くのステークホルダーを同社事業へ巻き込み事業成長を加速させかつリスクヘッジも兼ねた手段とみられる。今後のGOOD Meat株主のGOOD Meatへの関与方針も気になるところ。
 
 
 
資金調達環境
 
 

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2021/05/12

Memphis Meats社が社名を「UPSIDE Foods」に変更
 
 
 
 
 
 

サマリー

  • 米国カリフォルニア州に拠点を持つ培養肉メーカー・Memphis Meats社が今年中にも予定している培養鶏肉の商品展開を前に、社名を「UPSIDE Foods」に変更。

  • 同社はビル・ゲイツをはじめとした投資家から、これまでに1億8000万ドル(約190億円)以上を資金調達しており、今年中にも一部のレストランで培養鶏肉の提供を開始する見込み。
 

コメント:
  • Memphis Meats社は現在、米国規制当局に販売認可を申請しているものと見られ、米国初の培養肉販売企業となるかどうかが注目される。
  • 社名変更にどのような想いが込められているか、同社の今後のコミュニケーション戦略に注目したい。
 
 
 

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2021/05/20
Oatly社 IPOを実施
 
 
 
 
 
 

サマリー

  • オートミルクを生産販売するOatly社(スウェーデン)が、5月20日、米ナスダックでIPOを実施。
  • 公開初日の時価総額は100億ドル(約1兆600億円)を記録した。
 

コメント:
  • 昨年Blackstoneが20億ドルの株式価値評価のもと10%取得をしたOatlyですが、当時の5倍のバリュエーションがついての上場という快挙を果たした。
  • 同社のオートミルクは、現在世界的に需給状況が逼迫しており、今回のIPOでの資金調達によって、そうした状況が改善されるのかが注目される。
 
 
 
ビジネス環境
 
 

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2021/05/26

Good Food Institute 2020年細胞培養食品業界の動向レポートを発表
 
 
 
 
 
 

サマリー

  • 代替タンパク質に関する調査研究を行うシンクタンク・Good Food Institute(通称: GFI)が、2020年の細胞培養食品業界の動向をまとめたレポートを公表。
  • このなかでGFIは、2020年現在、細胞培養食品の商業開発に取り組む企業の数は全世界で70社以上。また、40社以上のライフサイエンス関連企業が細胞培養食品開発を行う企業に技術支援などで関わっているとしていた。
  • さらに、2020年に実施された当該分野への投資額は3億5000万ドル(約371億円)以上で、これは2020年以前の累積投資額の約2倍の規模であった。
  • また、米国およびEUにおいては、2020年に公的機関による投資も実施され、GFIはこうした動きを国際的な科学コミュニティにおいて細胞培養食品開発の地位が向上したことの現れとして評価している。
  • ※GFIによる本レポートは内容が多岐にわたるため、今後のニュースレターでも内容をご紹介していきます。
 

コメント:
  • GFIは養肉業界のグローバル動向を示したレポートのほか、培養肉の法整備に向け世界各地にて活躍している団体。
  • GFI-APACは弊研究会の会員でもあります。
 
 
 

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2020/05/17

Aleph Farms社 培養肉の消費者受容調査の結果発表
 
 
 
 
 
 

サマリー

  • イスラエルの培養肉メーカー・Aleph Farms社が、米国(対象:2018名)および英国(対象:2034名)で実施した培養肉の消費者受容に関する調査結果を発表。

  • この調査によると、Z世代(1990年代後半以降に出生)で87%〜89%、ミレニアル世代(1983年〜1995年ごろに出生)で84%〜85%、X世代(1965年〜1980年ごろに出生)で76%〜77%、それより上のベビーブーム世代では70%〜74%が培養肉の受け入れに好意的な結果を示した。
 

コメント:
  • 比較的高齢なベビーブーム世代でも、約7割が培養肉の受け入れに好意的な意見を示すという意外な結果となっている。
 
 
 

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2020/05/18
シンガポールのマリオット系ホテル 畜肉を培養肉に置き換えへ
 
 
 
 
 
 

サマリー

  • シンガポールのマリオット系ホテル「The JW Marriott Singapore South Beach」は、ホテル内の広東レストラン「Madame Fan」において、提供する畜肉を培養肉に置き換える方針を発表。
  • 培養肉のみの提供は、曜日限定で週に一度実施される予定で、デリバリーについては5月20日(木)から毎週木曜日に実施される。なお、店内提供については今後発表予定。
 

コメント:
  • 世界的なハイエンドホテルによる培養肉導入初事例によって、サステナビリティを重要視する富裕層への普及加速を期待。
 
 




















 
 最後に
 


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