国際的な安全保障の課題の解決や分析を、国際関係論や戦略研究などの視点でとらえつつ、とりわけ地理学・地政学などの観点で考えていくプログラム。

「地政学リスク」という言葉に代表されるように、いまや「地政学」という言葉は国際政治を語る上で欠かせないものとなりつつあるが、それは一体どのようなものなのか。学問的なアプローチとしては、地政学というのは従来の地理学ではなく、むしろ現代思想や哲学と関連付けられた形で研究されている。ところが古来からある安全保障に直結した地政学というのは戦略研究という分野でも国家の大戦略を分析したり提言したりする際に活用されている。そこで本プログラムでは、いまや国際的なビジネス環境においても考慮することが不可欠となった「地政学」という概念を中心に、厳しさを増す安全保障環境の中で戦略研究の知見を身につけ、我々が国際的な文脈のなかでどのように地政学的な発想を活かしていくべきなのかを考えるための知識と知恵を学んでいく。その目的は、戦略の理論と実践を紹介することを目的としたものであり、終了時には「戦略的な考え」を理解できていることをゴールとする。本プログラムは、戦略の多次元性、また戦略と政策、戦略、オペレーション、戦術、テクノロジーの関係の本質を説明するように構成されており、その内容は経験主義に基づくものだが、歴史的トピックや、時事問題に関するトピックも、それ自体が目的ではなく、戦略的行動(および不行動)を理解するために触れられる。

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