2023年10月23日に日本経済新聞出版から、当研究所長の國分俊史教授、伊原克将客員教授、伊藤言客員教授が執筆した書籍(『BXストラテジー 実践行動経済学2.0 人を動かす心のツボ』)が出版されました。
BXとは、行動科学トランスフォーメーション(Behavioral Insight Transformation)の略称で、「行動経済学・心理学を起点として、人の心に寄り添った方向に企業のコミュニケーションのあり方を変革(トランスフォーム)すること」を指します。
本書は、アカデミックな専門的知見を出発点としたうえで、あくまで企業の経営課題を実践的に解決することを目指しています。そのため、単なる理論・法則の紹介ではなく、問題解決を支援するコンサルタントの視点から、企業経営の現場で活用可能な行動経済学の知見を体系化し、読者が現場で活用しやすいツール(フレームワーク)として集録しています。
前半では、「なぜ人が動かないか」を、本能のメカニズムの観点から分析し、社会課題が生じるメカニズムと、BXの市場規模や世界的なトレンドを説明します。その上で、人を動かす心のツボの見極め方と、そのツボをいかに押すかを解説します。
後半では、筆者らが実際に携わったプロジェクトを中心に「消費者のSDGs行動を促す」「従業員のウェルビーイングを促す」「投資家のESG投資を促す」「不健康行動を抑制する」「企業の再エネ利用を促すためにルール形成によって社会を変える」といった事例を交えて、BXアプローチによって経営課題を解決する新しい筋道を示しています。
詳細は以下リンクをご覧ください。
https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/23/09/08/00998/