多摩大学ルール形成戦略研究所の水素利活用に関する研究会からスピンアウトしたベンチャー企業「株式会社H2&DX社会研究所」が、本格的に活動をスタートさせています。
同社は、2021年9月に福田峰之客員教授が中心となって設立しました。
当研究所からはほかに、SUGIZO研究員、古川研究員、遠藤研究員がともに参画しており、水素燃料電池を活用したコンサートや、水素ガスを燃焼させて調理する水素料理の普及など、水素をより身近な存在として感じてもらえる事業に取り組んでいます。
同社が考案した水素調理機器に対しては、銀座マキシム・ド・パリの総料理長を務めたダニエル・マルタン氏も「新たな料理手法のひとつとして、また新たな社会的な意義を持つ機器として大いに関心がある」と述べています。
福田客員教授のコメント「これまでの水素政策は、サプライサイドの視点で語られることが多く、消費者サイドからの視点が欠けていた。、というのが福田客員教授の持論です。水素を五感に伝える新しいビジネスを通して、水素エネルギーの普及を図るろうというのが狙いだ。大学における研究をどのようにビジネスに活かすかは、近年重要な論点になっているが、その多くは知的財産の活用など。今回の試みが、新たな大学とビジネスのかかわりとなるか注目してほしい。」