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発行者: CRS細胞農業研究会事務局広報委員会


客員研究員

広報委員長

2022/06/22

CRS細胞農業研究会ニュースレター

| 目次

 ハイライト

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2022/06/10
Eat Just 世界最大級の培養肉生産拠点を着工

サマリー

  • シンガポールで培養鶏肉を販売するEat Justが、世界最大級となる培養肉生産設備を同国内で着工した
  • 同社は2023年第1四半期の操業開始を予定
  • この拠点に導入されるバイオリアクターは世界最大級のものとなる予定で、設計・建築はバイオテック企業のABECが担当する。

コメント:
  • Eat Justは現在、米国内にも大規模な生産拠点の建設を計画しています。同社は生産拠点の開発に多額の投資をしているとものと見られますが、現状では米国でも培養肉の上市認可は出ておらず、投資を回収できるだけの市場規模がどの段階で確保できるのかは不透明な状況です。今回着工したシンガポールの設備も、シンガポール以外のアジア市場への商品供給も期待されていると見られますが、米国同様に、アジア各国でいつ市場がオープンになるのかは見通しがつきません。積極的な設備投資の背景として、同社がどのようなシナリオを立てているのかが注目されます。
ビジネス環境

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2022/05/18

食肉世界最大手のJBS スペインに培養肉製造拠点を建設へ

サマリー

  • 食肉世界最大手のJBSは昨年11月にスペインの培養肉スタートアップのBioTech Foodsを買収すると発表
  • 同社はこのたび買収を完了させ、4000万ドル(約440億円)を投じてスペイン国内に培養肉生産拠点を整備する計画を発表
  • この生産拠点は2024年半ば頃の稼働開始を目指している。

コメント:
  • 2024年中の稼働を目指すこの生産拠点ですが、EUで培養肉の上市認可がいつ出るのかは、現在のところ目処がついていません。Eat Just同様に、設備投資と並行して認可取得に向けた働きかけをJBSがどのように進めていくのかも注目されます。

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2022/06/20

厚労省 培養肉の上市規制整備に向けた研究チームを発足へ

サマリー

  • 厚労省は培養肉の上市規制の整備に向けて、規制の是非を検討する研究チームを年度内に設置する方針を固めた
  • 研究班は培養時に有害物質の混入が起きる可能性や、起きた場合の影響などの知見を集める
  • 同省は研究班の報告を受け、海外の規制のあり方なども踏まえた上で、必要に応じて専門家らで作る審議会で安全性を確保する方法を議論する。

コメント:
今回の研究チームはあくまでも規制の是非を検討することが目的とされており、規制枠組みの具体的な検討の開始にはもう少し時間がかかりそうです。ただし、食品安全の規制官庁である厚労省が本格的な制度設計に乗り出したという意味で大きな意義がありそうです。

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2022/06/13

自民党 細胞農業によるサステナブル社会推進議連を設立

サマリー

  • 自民党の有志議員が「細胞農業によるサステナブル社会推進議員連盟」を設立
  • 甘利明前幹事長、松野博一官房長官、赤沢亮正衆院議員が共同代表に就任
  • 細胞農業で生産した食品の早期市販開始に向けた提言などを行っていく方針で、まずは一般向けの試食を可能とする制度の確立を目指す。

コメント:
厚労省によるルール設計に向けた調査と並行して、国会の立場から細胞農業のルール形成を後押しする議連も設立されました。細胞農業にまつわる国会での議論活性化に向けた役割に期待されます。




















 最後に


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